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浩子(ひろし)の兵法書

第一巻 「城上の陣」

よほど用心深い人物でなければ、普段用意している兵糧の数は兵力の2倍程度である。

逆に、兵力の2倍くらいの兵糧を蓄えていれば安心して兵糧の心配などしないものである。

しかし、城上の陣を使えば相手が知らぬ間に兵糧攻めに転じて倒すことができる。

この陣を使う最低条件は、兵糧部隊2万騎近く、その他の3,4部隊に2,3千騎ずつ持たせた少数部隊を小分けにした編成をしておくことである。

戦開始とともに、全軍でもって城門に向かい門壊を行う。

相手が変わり者でなければ門壊後に一部隊を城門に置くであろうからそこを叩く。

この時、極力兵糧部隊は攻撃に参加せず、機動力10を維持させておく。

城門を攻めると見せかけて半月以上をかせいだら、兵糧部隊を城壁の一番かどっこ(場内から攻撃できない方の)に移動させ、城壁に上らせてから他の部隊は城壁の外から兵糧部隊を囲み守る。

この時点で恐らく1ヶ月が終わる寸前であるから相手の兵糧と兵力は、兵糧が少し上回る程度になっているはずである。

ここからはひたすら火計で時を稼ぐので、ここらの取り巻きは軍師軍団が適任である。

言うまでもなく、兵糧部隊に騎馬隊は禁物である(笑)。

【今日の理想部隊
兵糧部隊…関羽2万騎
その他  …徐庶3千騎、李恢3千騎、超雲3千騎
兵糧5万
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カギリナクトウメイニチカイカメイ

【前回までのあらすじ】

亀井は2年半過ごした高松で新たな自分を出発させようとしていた。
そして、そこには神子山新田(みこやましんでん)先生とのやりとりを思い出すことに何か重要な手がかりがあるようだった。

高校生の時に出会った家庭教師神子山新田先生との思い出が、今、よみがえる…!


第2話 神子山新田先生


(三)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【例題465】富栄養化した湖において、酸素欠乏しやすいのは表層か低層のどちらか。
       その理由も述べよ。                    (51年 由良山大学)         
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「欠乏しやすいのは表層だと思います。」

理由は富栄養化した湖は透明度が低く、プランクトンが多いから。

プランクトンが集まりやすいのは光が当たりやすい表層であり、それらが呼吸するので酸素欠乏しやすいからだ。

参考書の解答は低層だった。

“表層は植物プランクトンによる光合成が盛んで溶存酸素量が多く、光が当たらない低層は分解者や動物の呼吸のため酸素欠乏が起こりやすい”

イライラしていた。

長い間さぼっていたツケが毎日僕に降りかかり、新しい問題を解く時には必ずこういう状態になった。

役に立つか立たないか分からない、問題という名の問題に悩まされるのは本当にバカバカしい。

「亀井君、焼き魚と刺身、どっちが好きですか?」

とても面倒くさい質問だった。

受験に関係がない話題を振って気を紛らわしてやろうという意図がありありと分かった。

「先週の火曜日はもったいなかったなぁ、僕は刺身が食べたかったのに…」

僕の返事も待たずに、コーヒーとクッキーを勧めながら話し始めてしまった。

「釣りに行ってきたんだよ、友だちと二人で。」

雑談している暇があれば、今解いた例題の解説でも暗記したい。

前に釣りが好きだと話したことがあったが、自分が好きそうな話題をされ気を使われた方が、こういう場面では面倒くささが倍増する。

「小アジを狙って佐賀関港でサビキをしていたらね、でっかいチヌが浮いてきたんだよ…!」

そんなことがあるのか。

少し面白そうな話に、耳を傾けてしまった。

テーマ : 自作BL連載小説
ジャンル : 小説・文学

ギヴ・ミー・チョコレート☆アンコール・ノーベル2008

カギリナクトウメイニチカイカメイ(再放送)
【前回までのあらすじ】

真夜中に目を覚ました亀井は、明日から始まる新しい自分に向かい合うためにブルース・スプリングスティーン症候群の気を自ら振り払った。

様々な記憶が甦る中、神子山新田先生に出題された三角関数の問題が亀井の心にひっかかっていた…!

第2話 「神子山新田先生」

(二)

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【例題465】富栄養化した湖において、酸素欠乏しやすいのは表層か低層のどちらか。
       その理由も述べよ。                    (51年 由良山大学)         
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「去年の由良山大の過去問ですね。」

高校3年の秋、僕はひたすら受験に必要な例題を解きまくっていた。

時間がなかった。



高校3年の1学期、偏差値40を切った僕は担任に三浪を宣告され三者面談で母親に泣かれた。

卓球部に所属していたが特に熱心に取り組んだわけではなく、ニーチェやソクラテスを持ち歩いていたが隅々まで熱心に読んでいたわけではなく、格好が良いくだりをいつか何かのタイミングで言いたくて、いつもカバンに入れてはこそっと見ていた。

何につけてもこだわりがない上に、友だちが少ない。

バレンタインデー等の華やかなイベントとは無縁の高校生だ。

同級生との付き合いでさえ億劫(おっくう)な僕に家庭教師がついたのは三者面談の3日後だった。

母親の友人の知り合いの知り合いの27歳のオジサンらしく、そんな人が毎週火曜日にくると思ったら寝込みたくなるくらい憂鬱になった。

カギリナクトウメイニチカイカメイ

【前回までのあらすじ】

真夜中に目を覚ました亀井は、明日から始まる新しい自分に向かい合うためにブルース・スプリングスティーン症候群の気を自ら振り払った。

様々な記憶が甦る中、神子山新田先生に出題された三角関数の問題が亀井の心にひっかかっていた…!

第2話 「神子山新田先生」

(二)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【例題465】富栄養化した湖において、酸素欠乏しやすいのは表層か低層のどちらか。
       その理由も述べよ。                    (51年 由良山大学)         
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「去年の由良山大の過去問ですね。」

高校3年の秋、僕はひたすら受験に必要な例題を解きまくっていた。

時間がなかった。



高校3年の1学期、偏差値40を切った僕は担任に三浪を宣告され三者面談で母親に泣かれた。

卓球部に所属していたが特に熱心に取り組んだわけではなく、ニーチェやソクラテスを持ち歩いていたが隅々まで熱心に読んでいたわけではなく、格好が良いくだりをいつか何かのタイミングで言いたくて、いつもカバンに入れてはこそっと見ていた。

何につけてもこだわりがない上に、友だちが少ない。

バレンタインデー等の華やかなイベントとは無縁の高校生だ。

同級生との付き合いでさえ億劫(おっくう)な僕に家庭教師がついたのは三者面談の3日後だった。

母親の友人の知り合いの知り合いの27歳のオジサンらしく、そんな人が毎週火曜日にくると思ったら寝込みたくなるくらい憂鬱になった。

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

カギリナクトウメイニチカイカメイ

*前回までのあらすじ

 高松で過ごした2年半の大学生活に、亀井は虚しさを感じていた。

しかし、夜中に目を覚ました亀井はブルース・スプリングスティーン症候群の気を自ら断ち切り、明日から何かを始める決心をした。

そして神子山新田(みこやましんでん)先生に2年半前出題された問題について考えていた。


第2話 「神子山新田先生」

(一)
 「亀井君、僕はね…」

神子山新田先生は、話し始める時に必ず相手の名前を呼ぶ。

「例えばこの“生物ⅠB・Ⅱ標準問題精講”、」

 話し始めた言葉から予測される、次に来るはずの言葉を言わない。

「参考書というのは、使う人が効率よく勉強できるようにすごく頭が良い人たちが作ったものだと思うんだ。」

 お互い分かり切ったことを真面目な顔で説明する。

「だから受験勉強には受験生の熱意と参考書が必要なのであって、そうなら僕のような家庭教師家業ってのはなぜ成立しているんだろう?」

 きっと明確な答えを持っているのに、いつも僕に考えさせる。

「きっと、参考書の説明を読んでも理解できない人が世の中にはたくさんいるから、そんな人のために家まで先生が来てくれてるんじゃないですか?」

 先生が持つ独特の倫理が聞きたくて、僕はいつも質問に対して直角に向かい合った。

「あははは、そうだよね。」

 いつも、“今日は”教えてくれない。

数週間後、数ヵ月後に、「ああ、これがあの時の話の答えなのかも。」と繋がる瞬間、僕の探究心を促して離さない。


プロフィール

グレゴリオ鬼骨

Author:グレゴリオ鬼骨
大分市で活動しているフットサルチーム「グレゴリオ鬼骨」の公式ブログです。未経験者ばかりですが地元の仲間達とワイワイ楽しくかつ勝利を目指して活動しているフットサルチームです。

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